あなたがタイヤをダメにする。来年も履くためのスタッドレスタイヤ保管方法
過酷な冬の道路を1シーズン走りきったスタッドレスタイヤ。正しい保管をすることで、来年も良いコンディションで利用できますよ。春に向けてスタッドレスタイヤの保管方法をご紹介します。
スタッドレスタイヤの保管準備
一冬はいたスタッドレスタイヤは汚れはもちろん、融雪剤(※)などが付いています。しっかり綺麗に洗って汚れを落とします。
※塩化ナトリウムや塩化カルシウムなどはスタッドレスタイヤのゴムの劣化につながります
洗ったあとはしっかり乾かします。濡れたまま保管するとゴムの劣化はもちろん、保管中に嫌な臭いがします。
乾いたあとは空気を3分の1程度まで抜いておきます。空気を抜かないとゴムの張りが継続したままになり、タイヤに負担をかけ続けてしまいます。
今年の装着位置を書いておく
来年装着するときに、今年フロントに履いたものはリアへ、今年左に履いたものは右にローテーションします。
そうすることで特定のスタッドレスタイヤだけが極端にすり減ってしまう事がなくなり、長持ちします。
【注意】回転方向の指定があるスタッドレスタイヤは、左右を入れ替えずに利用して下さい。
今年の装着位置を書いた紙をホイールに貼っておけば、来年「この溝の減り方は…前かな…?」と悩むことが無くなります。
日陰・屋内・平置きが理想
理想位置は日陰の屋内で平置きです。一戸建てならともかく、マンションだと場所の確保が厳しいかも知れません。
そんな時はレンタルボックスやレンタル収納スペースの利用も検討して下さい。
やむなく屋外に置く場合は、雨に濡れない、風通しの良い日陰を選びましょう。
タイヤの間にダンボールを挟む
すのこや角材を組んで下に空気が抜けるようにし、その上にダンボールを敷いてスタッドレスタイヤを平置きします。
次を重ねる前に間にダンボールを挟んでおくと良いでしょう。
また、床などに直接置くとスタッドレスタイヤの跡が残る場合がありますので、注意して下さい。
重ねるときはスタッドレスタイヤ同士がずれないように、バランスを取ります。
専用袋かビニール袋をかぶせる
タイヤ保管専用の袋がカー用品に販売されています。若干高価なので予算が無い場合は大きなビニール袋でも大丈夫です。
ただし、ビニール袋の場合は、ところどころに空気穴を開けておきます。袋の中に湿気が溜まらないようにしましょう。
月に1度は並び替えを
来シーズンまで放っておくよりは、月に1度袋を外して上下の並べ替えをしておくと、一番下のタイヤだけに負荷がかかる状態を防げます。
ちょっとした工夫をしてスタッドレスタイヤを保管しておくことで、来シーズンも良いコンディションで利用できますよ。
photo credit: alberthuynhphoto via photopin cc