新エコカー減税で対象車が激減!変わる自動車取得税と自動車重量税の軽減対象車

この記事をシェアする

新エコカー減税

新エコカー減税制度では、エコカー減税基準が自動車取得税・自動車重量税ともに平成32年度燃費基準に切り替わります。大幅に厳しくなった燃費基準により、エコカー減税から外れる・減少する車が続出。あなたの欲しい車はどうですか?

スポンサーリンク

厳しくなった燃費基準

平成32年度燃費基準は、平成27年度燃費基準に比べてガソリン車の場合で平均値が19.6%アップと非常に厳しい基準になりました。

車両重量(kg) 燃費基準値(km/L)
~740 24.6
741~855 24.5
856~970 23.7
971~1080 23.4
1081~1195 21.8
1196~1310 20.3
1311~1420 19.0
1421~1530 17.6
1531~1650 16.5
1651~1760 15.4
1761~1870 14.4
1871~1990 13.5
1991~2100 12.7
2101~2270 11.9
2271~ 10.6

この燃費基準を満たした車のうち、平成17年排出ガス低減レベル達成者がエコカー減税の対象車となります。

例えば、車両重量1000kgの車なら、燃費が23.4km/L以上あれば基準を満たしているエコカー減税の対象車となります。

しかし、このまま適応しては新車販売の大幅減少が見込まれることから、平成27年度燃費基準を+5%以上達成している車には、自動車税への軽減が含まれることになりました。

自動車取得税の減税基準

自動車取得税は2015年4月1日から下記の基準で税金軽減となります。

対象車 軽減率
EV
FCV
PHV
天然ガス自動車
クリーンディーゼル車
非課税
平成32年度燃費基準+20%達成 非課税
平成32年度燃費基準+10%達成 80%軽減
平成32年度燃費基準達成 60%軽減
平成27年度燃費基準+10%達成 40%軽減
平成27年度燃費基準+5%達成 20%軽減

▼自動車取得税の計算方法
車の取得価額(消費税抜き車両本体価格×新車の場合90%)×取得税率5%(軽自動車は3%)

自動車重量税の減税基準

自動車重量税は2015年5月1日から下記の基準で税金軽減となります。

対象車 軽減率
EV
FCV
PHV
天然ガス自動車
クリーンディーゼル車
非課税
平成32年度燃費基準+20%達成 非課税
平成32年度燃費基準+10%達成 75%軽減
平成32年度燃費基準達成 50%軽減
平成27年度燃費基準+5%達成 25%軽減

自動車重量税は車両重量によって変動します。車両重量はメーカーサイトやパンフレットを、税率は国土交通省の自動車重量税税率表(PDF)を参照ください。

エコカー減税の対象車はどうなる?

新エコカー減税の登場で、対象車に大きな変化が出ることに。

エコカー減税非適合になってしまう車は、3月いっぱいまでに新車登録すれば現在のエコカー減税で対応できる。ただし、駆け込み需要で新車登録が間に合わないという事態も考えられるのでお早めに。

コンパクトカーも苦戦

エコカー減税で現在免税になっている日産「ノート」・ホンダ「フィット」・マツダ「デミオ」は、4月1日以降に自動車取得税60%減税、自動車重量税50%減税と大幅減額(グレードによる)。

他にもトヨタ「iQ」は減税なし、トヨタ「ヴィッツ」1Lエンジン車はアイドリングストップがない場合は減税なし、トヨタ「ポルテ」もアイドリングストップがない場合は減税なし。

ハイブリッド車も苦戦

ハイブリッド=免税というイメージがあるが、新エコカー減税ではかなりの苦戦を強いられることになる。

レクサス「LS600hL」は免税から自動車取得税60%減税、自動車重量税50%減税にダウン。ホンダ「CR-Z」「フリードハイブリッド」「フリードスパイクハイブリッド」も免税から減税率ダウン。

実は新車を買うなら今

税負担が上がると新車の販売減少が予想される。自動車メーカーもマイナーチェンジや新型車発売で新エコカー減税適合車を出してくるとは思うが、マイナーチェンジ前の成熟した現行モデルを今のうちに買うという手も。

ディーラーなどでは駆け込み需要を予想したキャンペーンを用意していたり、マイナーチェンジ前で意外な値引きが実現できたりと、実はチャンス。

車種によるが納車までに2週間ほどはかかるので、早めにディーラーを覗いて2月中には購入しておくのが、買い替えを考えている人にはおすすめです。

photo credit: S2000 via photopin (license)

この記事をシェアする

スポンサーリンク