MINIマイナー復活の可能性…トヨタ×BMWの新プラットフォームで次期MINIは小さくなる?
軽自動車サイズの小さな「MINI」が登場するという。BMWとトヨタが手を組んで新プラットフォームを開発し、初代「MINI」の名前「MINIマイナー」を踏襲する見込みだ。
すっかり大きくなった「MINI」
ひと昔前の「MINI」と言えば、その小さなサイズが最大の特徴だった。今でも走っているのを見かけるが、軽自動車より遥かに小さいそのサイズに若干の違和感さえ感じる。
しかし「MINI」は徐々に大型化の道をたどり、旧来の「MINI」ファンからは失望の声さえあるのが現状。名前だけが「MINI」なのである。
そんな中、1959年にBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)から初代「MINI」が登場した当時の名前「MINIマイナー」の名前で小さな「MINI」が復活するという。
▼1967年の「MINIマイナー」。全長3051mm×全幅1410mm×全高1346mm、車両重量638キロと本当にミニサイズ。
小さな「MINI」を大きくしたBMW
現在の「MINI」を販売するのはBMW。BMW販売になる前を「先代MINI」「クラシックミニ」、BMW販売後を「BMWミニ」「ニューミニ」と呼ぶ人もおり、それはサイズが大幅に変更されたためだ。
軽自動車規格より小さかった「MINI」を大幅に拡大し、大きな「MINI」として発売したBMW。ある意味では「MINI」を大きくしたBMWが、原点に帰るサイズを作る予定だという。
しかし現在の「MINI」に使われているプラットフォームUKL1では、サイズ的に流用できない。更に「MINIマイナー」のためだけに新型プラットフォームを開発するのはコストがかかり過ぎる。
そこでトヨタが登場した。
トヨタとBMWのパートナーシップ
トヨタとBMW。実は両者の関係はこの「MINI」以外に実現しているものがいくつもある。例えば「スープラ」後継者と噂の車とBMWの次期「Z4」や、燃料電池などの技術開発は共同で行っている。
ちなみにトヨタはPSAプジョーシトロエングループとの合弁会社で開発したプラットフォームをトヨタ「アイゴ(AYGO)」、シトロエン「C1」、プジョー「107」を合作として作り出しており、他社との協業は珍しくない。
▼トヨタ「アイゴ(AYGO)」の2014年モデル。日本での発売はない。
トヨタとBMWのパートナーシップで「MINIマイナー」用の新プラットフォームを開発する見込みだ。
噂は2011年「MINIロケットマン」から
「MINIロケットマン(RocketMan)」は2011年ジュネーブモーターショーで公開された小型「MINI」のコンセプトカー。全長3419mm×全幅1907mm×全高1398mmという軽自動車とほぼ同じ(幅は若干広い)サイズで発表されていた。
当時はトヨタ「iQ」のプラットフォームを流用するのでは?と噂されていたが、どうやら新プラットフォームでの展開となるようである。
「クラシックミニ」ファン待望の小さな「MINI」が新たに登場する日はそう遠くないかもしれない。