シン・エヴァンゲリオン劇場版公開日は2015年末なんて誰が言った?
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開日は2015年末だ、という情報がネットで話題ですが、これ誰が言ったの?公開日情報を追いかけて行くと、オリコンスタイルの記事がソースになっていたようですね。
「シン・エヴァンゲリオン公開日は2015年」を報じたソース
全く新しい「映画」として生まれ変わった「新劇場版」は、来年末に公開を予定している最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」に向け、さらなる期待を集めている。
出典:オリコンスタイル
で、今現在ソース元にはこの文章は無くなっています。この一文(誤報?)がネットに広まり、ニセ告知画像が作られ拡散、それを観たザ・テレビジョンが次の記事を出した。
全く新しい「映画」として生まれ変わった「新劇場版」は、以前、来年末の公開を報じられウェブ上でも話題になった最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(公開日の公式発表はなし)に向け、さらなる期待を集めている。
出典:ザ・テレビジョンWEB
「公開日の公式発表はない」って書いてあるのに「来年末の公開を報じられ」の部分だけを見て、「2015年末公開だ!」がさらに広まるという結果になったようです。
さて、エヴァンゲリオンをずーっと追いかけている人なら分かると思いますが、庵野監督(というかカラー)が正式に発表していないのに公開日が決められるはずがない。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版の名前さえ最初は『序』『破』『急』『?』の4部作って言ってたのが、『序』『破』『Q』『?』に変わり、『序』『破』『Q』『シン・エヴァンゲリオン』になり、と変化しているし、名前が『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:?』の時には公開日2013年って書いてあったのに、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』になったと同時に公開日の記載が消えたのを忘れてなかろう…。
エヴァ旧劇の破茶滅茶を忘れたか?
1997年に公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』(エヴァ旧劇)を知っている、今の(新劇場版からの)エヴァファンはどのくらいいるのだろうか。知らない人のためにかいつまんでまとめると、こんなことになっていました。
庵野:『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』と『完全新作』を公開するよ!
庵野:『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』はDEATH編とREBIRTH編だよ
庵野:…あの、ごめん、REBIRTH編が公開日に間に合わないわ!
(謝罪会見&『完全新作』の話は『新劇場版』へ)
庵野:DEATH編と作りかけのREBIRTH編で公開するね
(これが『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』)
庵野:REBIRTH編できたから公開するよ
(これが『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』)
庵野:やっぱりDEATH編直すよ
(修正版『EVANGELION:DEATH (TRUE)』※1)
庵野:うーん、もうちょっとDEATH編直すよ
(再修正版『EVANGELION:DEATH (TRUE)2』※2)
※1:オリジナルのDEATH編用に作られたシーンの多くが修正版でカットされている
※2:『EVANGELION:DEATH (TRUE)2』がTVで初放映されたのは2014年8月。「エヴァまつり」の一環としての放映だが、実にオリジナルのDEATH編の公開日から12年経過している。
「何回やるのよ!?」と思いつつも、新しいエヴァが公開されるとなると見ざるを得ない…見てしまうと「前に公開されたのとはどう違うの?」と検証したくなる…という繰り返しでした。
『シン・エヴァンゲリオン』公開日はいつでもいいから作りきって!
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の公開日を急ぐと『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の二の舞いになる。だって、庵野監督だもの。もう、2015年末公開でも2016年末公開でもいいから、作りきってから公開して欲しいものです…。
ただ、アニメ版の『新世紀エヴァンゲリオン』では、舞台が2015年だったんです。そうすると「2015年に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を公開してエヴァ完結!」というのが確かに美しく、エヴァファンの確信めいた公開日は2015年末という説の柱になっているのだと思う。
が!御存知の通り、ヱヴァンゲリヲン新劇場版では西暦の設定が無くなっていて、「セカンドインパクト」の15年後という指定があるだけ。これは…2015年末より先に公開日延期もあり得る…。
余談ですけど、僕はなぜか公開日は2014年末だとずーーっと思ってきたのですけれど、今探したらそんなソースが見当たらない。2014年末が公開日だと思ってた人、他にいません?
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