漫画エヴァンゲリオン14巻で最終回いよいよ結末!アニメとの違いは?
「エヴァまつり」で盛り上がる中、エヴァ漫画版の話。「漫画版エヴァンゲリオン」もあるのをご存知ですか?新劇場版からエヴァンゲリオンを観た人、もしくはエヴァまつりからエヴァンゲリオンを観た人。エヴァ好きなら読まなきゃ損ですよ!
いよいよ9月5日の『Q』を残すのみとなった「エヴァまつり」エヴァンゲリオン新劇場版『序・破・Q』3週連続テレビ放送。『Q』テレビ放映では14巻(最終巻)11月20日発売の告知があるのでは?と噂されていますね。
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新世紀エヴァンゲリオン(漫画版)
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の漫画版としてスタートしたのは1995年。足かけ18年となる今年、2014年11月20日に最終巻となる14巻が発売予定。やっと結末を迎える漫画エヴァンゲリオンは、コミカライズ作品なのに、アニメより先行してスタートした。しかし、アニメがとっくに終わった2013年7月に連載終了という超ロング連載。
作者である貞本義行の名前をとって「貞本エヴァ」と呼ばれる本漫画は、そんな名前がつく通りアニメ版とは大筋は似ているが別の作品と言えるほどの違いを見せている。アニメ版や劇場版を観た人なら分かるキャラクターの性格、登場する使徒(そしてその扱い)、背景となる設定の違いなど、楽しめる要素は満載!
キャラクターの性格の違い
碇シンジ、綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレー、そして碇ゲンドウ。エヴァンゲリオンに登場する彼ら主力キャラクターの性格が、アニメ版とは異なる漫画版エヴァンゲリオン。
碇シンジの性格
「逃げちゃダメだ…逃げちゃダメだ…逃げちゃ…ダメだ!」のお馴染みのセリフ、まずこれがありません。アニメ版ではナイーブなナヨナヨした性格のシーンが多いシンジだが、漫画版で描かれるのは普通の冷めた少年。アニメ版で確執のある父・碇ゲンドウとも自らの意志で向き合おうとするシーンはアニメ版しか観たことのない人には驚き。綾波レイとは親交を深め、渚カヲルを拒絶。そして惣流・アスカ・ラングレーには明確な異性としての意識を持つ…。アニメ版のシンジと思ってみるとまさに別人。
綾波レイの性格
ずっと「人間っぽい」綾波レイが描かれる漫画版。碇シンジを異性として意識し、惣流・アスカ・ラングレーに嫉妬する姿。碇シンジが自室を訪れた際には自分で紅茶を入れようとする(が入れたことがないので…)。アニメ版では考えられなかった綾波レイに「心」があるシーンが多数見受けられる。アニメ版には存在しない「碇君を私に返して」というセリフを発する綾波レイが見れるのは漫画版エヴァンゲリオンだけ。しかし最後は…。
惣流・アスカ・ラングレーの性格
アニメ版と違う点は碇シンジへの想い。アニメ版では碇シンジを異性として意識し、加持リョウジはあくまで憧れの人、という存在だった。しかし漫画版で描かれる惣流・アスカ・ラングレーは、加持リョウジへの強い異性としての思いを持っている(告白もする。が、断られる)。碇シンジとのコミュニケーションも自然体として描かれている。エヴァンゲリオンで好みのキャラクターがアニメ版と漫画版で最も分かれるのが惣流・アスカ・ラングレー。
碇ゲンドウの性格
性格よりもっと大きなことが違うのだが…それは漫画版を読んでのお楽しみにあえて書かずにおきます。明確な違いは碇シンジへの接し方。妻・碇ユイに対する想いの描画がアニメ版より遥かに重く、碇ユイの愛情を一心に受ける、子・碇シンジに対して妬みさえ覚えるほど。単に碇シンジと関わらなかった不器用な父だったアニメ版とは異なり、利己的で子・碇シンジを「利用」する父が漫画版で描かれている。
使徒の違い(少ない)
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」では全17使徒が登場したが、漫画版では4体少ない全13使徒(使徒のカウントにはリリン(人類)を除く)。カットされたのはサンダルフォン、マトリエル、イロウル、レリエル。名前を聞いても思い出せない人のために、アニメ版での4体を簡単に説明。
サンダルフォン
アニメ版では第拾話「マグマダイバー」にて第8使徒として登場。浅間山加工でサナギの状態にて発見され、エヴァ弐号機(アスカ搭乗)により捕獲しようとするものの、羽化が始まったため撃破される。
マトリエル
アニメ版では第拾壱話「静止した闇の中で」に第9使徒として登場。停電中のNERV本部に襲来し、目から出る溶解液でNERV本部に侵入しようとした。エヴァ初号機・弐号機・零号機の3機が連携して撃破。
イロウル
アニメ版では第拾参話「使徒、侵入」に第11使徒として登場。ナノマシンの集合体でMAGIにハッキング、メルキオール・バルタザールを乗っ取るものの、赤木リツコの手により最後の1台カスパーから進化促進プログラムを送り込まれ撃破。唯一エヴァが倒していない使徒。
レリエル
アニメ版では第拾六話「死に至る病、そして」に第12使徒として登場。厚さ3ナノメートルの「影」のような使徒で、内部にはディラックの海(虚数空間)が広がる。初号機を取り込み活動停止に追い込むが、初号機の暴走により内部から撃破される。
長期連載となった貞本エヴァ
冒頭にも書いたとおり連載期間が1995年~2013年と長い『新世紀エヴァンゲリオン』漫画版。「月刊少年エース」(1995年2月号)で連載をスタートしたが、2009年7月には新たに創刊された「ヤングエース」に移籍。1年以上の長期休載が3回、早いペースの時でも隔月掲載と、単行本がなかなか出ない漫画となった。
18年に渡る連載となり、私自身も何度か単行本を買っては売り、買っては売りを繰り返し、手元には1冊もない。最終巻(14巻)発売を期に『新世紀エヴァンゲリオン』全部揃えなおします。